絵には自分の心が溶け込んでいます。つらい心、悲しい心、くやしい心、怒りの心〜〜
これらが絵に溶け込みます。だから絵を描くと心がすっきりするのです。自分の心が溶け込んだ絵を眺めていると、新しいエネルギーと勇気がわいてきます。ふっきれるのです。開き直れるのです。
絵には、こんなすばらしい「魔法の力」があるのです。皆さんはこの「魔法の力」を持っています。これから大きくなるにつれて、いろいろなことがあります。楽しいこともありますが、辛いことも多くなります。つらい時、苦しい時には夢中で絵を描いてください。
「魔法の力」できっと困難が乗り切れます。
芸術による教育の会では、美術を通して子供たちの心を表現させ、自己主張させ、自己表現させています。絵には子供の心が溶け込んでいます。子供たちは自分の心を教師に伝え、教師はそれに共感し、その心に寄り添います。
これが芸術による教育のプロセスなのです。自分の心を表現し、それを伝え、共感を得て、ふっ切る。〜〜
このプロセスが子どもの心を育てていくのです。そして、美術を通して試行錯誤を繰り返し、失敗も工夫によりもっといいものを作り上げ工夫する楽しさを実感させ達成感を経験させます。
挫折しても立ち直れる子。新しい環境に適応できる子、困難にぶちあったても、なんとか切り抜ける子、なんとかする力。〜〜〜〜「底力」。
これがあれば人生を堂々と歩いて行けます。「底力」を子供の心の中にはぐくむことが、芸術による教育の会の目的なのです。
絵はいくつになっても楽しく描けます。病気をしても、年をとっても〜〜 他の趣味とはちがって体力に関係がありません。いつも身近において絵に親しんでください。 そして絵を生涯の友達にしてください。
芸術による教育の会 代表
寺尾 憲