もし、この世界に鉄がなかったらを考えてみる・・むしろ文明は発展したかもしれない。

「えっ?貧血気味?」

健康のためにはじめたランニングがちょいちょいエスカレートして10キロ・・20キロと距離を増やし始めた頃の健康診断。

過度の運動が貧血をもたらしたらしい。

自重するでもなく・・
「サプリでの飲むか!」とドラッグストアーへ

貧血といえば「鉄」・・・
だからって「鉄」ってわざわざサプリで取るの?

大工さんなら、口にくわえた釘から鉄分を取れるらしい。

でも・・今の大工さんは釘をくわえたりしないか?

そうそう・・フライパンで炒め物をするだけでフライパンの鉄から鉄分が取れるらしい。

でも・・今のフライパンはテフロン加工か?

鉄分不足にもなるわけだ。

画家にとって、「鉄」といえば・・赤色系の絵の具の顔料を思い出す。
「ベンガラ」って言われている。「酸化鉄」いわゆる鉄の錆びた色。

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身の回りを見渡してみても鉄が使われている製品はかなりある。
もし、鉄が発見されていなかったら・・
今の生活はどうなっていたのかなあ?

使い捨てカイロの中にも「鉄」の粉が入っていて、鉄を急激に酸化(錆び)させて熱を発生する。考えた人は天才だね。

夕食の時に家族で、「もし鉄がなかったら・・」と会話を楽しむ。

私:「もし、鉄が発見されていなかったら今どんな社会になっているんだろう?」

次女:「車とか電車とか乗り物系が無いんじゃない? 無いというか・・『鉄』以外のもので作るとか?」

妻:「猫バスとか?」

私:「鉄男くんとか『鉄』のつく名前は存在しないわな!」

妻:「鉄人衣笠は、何人になるのかしら?」

次女:「だれそれ?」

妻:・・・(ジェネレーションギャップに妻黙る)

次女:「磁石がくっつかなくなって困るよね!」

私:「ほんとだね。方角も見失っちゃうね!」

次女:「『鉄は熱いうちに打て』ということわざもなくなるよね!」

私:「おおさすが受験生!」「粘土は乾く前にこねろ!」とかに言い換えるか!(なかなか名言かも)

そんなたわいもない家族の会話を楽しむ。

そして、そのあと長風呂に浸かりながら・・
「そうだ!ブログの記事にしよう!『鉄』を!」というわけだ。

さてあらためて、『鉄』がなかったらと湯船に浸かりながら考えてみた。

鉄は硬くて丈夫。熱を加えると柔らかくて加工しやすい素材。

38107373 - plant for the production of iron and steel

昔から武器に使われてきた。
身を守るための防具として。相手を倒すための武器として。
生身の体では引き出せないパワーを鉄の力により何倍にも増大させた。

船も車も飛行機や建物などありとあらゆるものに鉄は使われている。

鉄がないと文明は栄なかったのだろうか・・・

いや!人類の知恵はすごいはず!

鉄以外の金属を使うに違いない!

いやいや!むしろ、鉄を発見したからこそ・・鉄に頼ったんであって、鉄の発見がむしろ人類の想像力を狭くしてきたのかもしれない。

「何でもかんでも丈夫なものは鉄で作っちゃえ!」っという発想は、ひょっとして柔らかい思考とはいえないのかもしれない。

ドラえもんの四次元ポケットは、「あんなこといいなできたらいいな・」を叶えてくれる。

私たちは・・「もし、こんなのがあったら・・」って夢を想像することはあるけど・・
「もし、これがなかったら・・」と想像するときは、「不便だろうなあ・・」とネガティブに考えてしまいがち。

でも・・「もし、鉄がなかったら」ということをポジティブに考えてみると・・・

むしろ、鉄があるからこそ想像できなかったユニークな発想ができるかもしれない。

鉄の発見が今日の産業を発展させたかもしれないけど、鉄がなければ産業が遅れたのではなく、むしろ他のテクノロジーが発展していたかもしれない。

いまごろ、車の代わりに本当に「猫バス」が走っていたかも。

硬くて強い製品を作るのではなく、柔らかくてしなやかな強さを目指したかも。

たしかに「猫バス」なら、交通事故が少ないだろうなあ・・たとえ衝突しても、鉄のように硬くないからショックを吸収してくれそう。
少なくとも車に轢かれて死んじゃう猫はいなくなるだろう。

信号がなくても、交差点でぶつかることもないだろう。

交通渋滞などもなく、ひょいひょいと目的地まで到着できるじゃないかなあ。

猫のさかりの時は大変だ!

荷物の輸送は、まさに「○ネコ便」が配達してくれるんだろう。

運搬の代金(お駄賃?)は、やっぱりお魚?キャットフードで支払うのかなあ?

燃料に油を使わないということは、石油産出国はどうなっちゃうんだろう?

世界中で魚の争奪戦になるのかなあ・・

世界の海からお魚がいなくなっちゃうかなあ・・

バイオテクノロジーで、成長の早い巨大魚でも作っちゃうのかなあ・・

それら以前に、鉄がなくなると人間は心臓に酸素を運べず人類は滅びるに違いない。というか・・進化のプロセスで人間の血液の構成成分が違っていたでしょうね。血液も赤ではないはず。ということは・・皮膚の色も緑色だったりかも。

鉄が発見されようとされまいと、私のような大人が想像する世界は、欲深い人間のエゴに支配されるつまらない世界になってしまう。

思考の方向が広がらず、やはり現在の社会をモデルに収束された思考になってしまうところが・・我ながら残念。

今度、生徒たちに「もし、世界に鉄がなかったら・・」で想像の世界を描いてもらおうかなあ・・

子ども達の描く「もしもの世界」は突拍子も無くて面白いはず。

「あったらいいなあ」ではなく、「無いとどうなる?」って子ども達が想像するとおもしい世界が描けそう!

皆さんも、ぜひご家族で「もし、この世界に鉄がなかったら・・」を想像し団欒を楽しんでみてください。


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PROFILE

屋嘉部 正人
屋嘉部 正人芸術による教育の会GM
沖縄生まれの大阪育ちの千葉県野田市在住
多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業
横浜美術大学絵画コース非常勤講師

大学四年生から芸術による教育の会で美術教室教師としてアルバイトを始め、大学卒業とともに同会に入社。

美術家として個展やグループ展など多数発表を続け、新制作協会に所属。

50歳を機に人生をリセット
・右利きを辞めて左利きとして生まれ変わる
・やりたくてやらなかったことを全てやる
52歳で新制作協会会員を退会
53歳でこれだけはやめられない一番好きなお酒をやめる
・芸術による教育を全国に広める伝道師として芸術による教育の会GMとなる
・「紙コップのインスタレーション」を各地で実施。