こんにちは、ななえ先生です。
今日は、わたくし事ですが、
何故美術教室の先生になろうと思ったか、そのお話をさせてください。
私はこの会社に入り美術教室の先生をはじめてから、4年くらいになります。
教師としてはまだまだ×100の、見習い先生です。
そんな自分が、美術の先生になったのは美大を出てすぐではありませんでした。
一応、教員免許は大学では取りましたが、
卒業後はデザインの仕事などして、すぐには教師の道には入りませんでした。
大学時代、美大で絵を描いていた私ですが、
バイト先が当時、居酒屋さんでした。
もちろんお客さんは、美術とは無縁の、一般のサラリーマンやOLさんたちがほとんど。
常連さんなどに、美大についてよく聞かれたりしていたのですが、その時によく言われたのが
「美大は変な人が多いでしょ」と
「自分は、美術はからっきしわからない」という言葉でした。
前者のほうは、自分もどちらかというとたぶん変な人なので(!)、まわりが変な人の割合が多いとかが正直、わかりませんでした。
ずっと美術部だったり美術の道にいたので、それ以外の方たちと過ごしたことがないので比較が出来ませんでした。(今でもよくわかりません)
そして、「自分は美術はからっきしわからない」とか「自分は美術は全然だめ!」という話は、本当によく聞きました。
こんなに苦手意識というか、美術といったものは何か特別なもので、自分は全く縁がない、と感じてる人は日本には多いんだなあということを、そこではじめて知りました。
自分はアート作品を描くことも見ることも大好きですので、なんだか寂しい気持ちになりました。
それに、もっと美術とは身近なものだと思っていた自分との考えと、すごくギャップを感じました。
『音楽』は、歌や演奏が得意な人だけでなく、音大にいっていなくても
多くの人が好きなものですよね??
私にとって、『美術』もそういうものでした!
いつから、『美術』に苦手意識を持つんだろう?
『絵が上手くない』=『美術は向いていない』なのかな?
という疑問が、美大卒業後も、もくもくと膨らんで、ずっと心の中にありました。
自分が絵が得意だからとか、それだけでなく
今まで、作品の美しさや、味わう楽しさにとっても救われてきたので、
『美術とは、絵が上手な人たちだけのものではない!!』。そんな想いを持つようになりました。
そして、美術の楽しさは本来は誰でも感じることができるものだ、と信じて
それを伝えることができる先生に、いつかなりたいな、という気持ちへと繋がっていきました。
その後、しばらくしてこの会社に入って、
美術を通じて、子どもたちと接していて日々、感じること。
それは、絵を描く楽しさや、ものを作る楽しさというのは
子どもたちは、みんなはじめから知っている、ということです。
子どもたちは精一杯、作品を通して自分を表現しています。
アートって、みんなが楽しめるものなんだ!
ということを、子どもたちに日々、教えてもらっています!
じゅんこ先生とゆかいな仲間たち(墨絵の授業)
今、教えている子たちは、
大きくなっていくうちに、周りの絵が上手な子たちを見たりして、自分は絵がヘタッピだなーと思うこともあるかもしれません。
でも、ヘタッピだけど、作品を作る楽しさは知っている!アートはそんなに遠い世界のものじゃない!ということは、心で感じてくれるのではないかな?と期待をしています。
近頃ではアートフェアなどを通して、いろんなインスタレーションや作品が、街と融合していたり
一般の方でも、アートに触れる機会は増えているのではないでしょうか??
アートの楽しさを、たくさんの人たちに感じて欲しい!
そんな気持ちで、日々、先生をしています。
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