美術家が自分の作品の画像を無断使用させないように著作権をしっかり保護しようと主張するのを耳にします。
私には全く意味がわかりません。
みなさんは、モナリザの本物を見たことがありますか?
モナリザを有名にし、その価値を上げたのは、複製による効果ですよね。
図工の教科書にてモナリザが紹介されていなかったら、モナリザは今のように有名になっていたでしょうか?
もし、印刷の技術が発展していなかったらモナリザはこんなに有名になっていたでしょうか。
ルーブル美術館にしろ、オルセー美術館にしろ、所有する作品の画像が拡散されればされるほど、オリジナルの価値が上がったわけです。
私の作品の画像ならいくらでも使用してください(笑)。
切り取って使用しようが、加工して使用しようが構いません。
その代わりに、使用する際にオリジナルの作品のタイトルと作者名をご紹介ください。
って書いてお願いしても、使用してくださる方や画像データを拡散してくれる人はほとんどいないでしょう。
本物の傑作こそが、複製されて拡散されるのです。
テレビコマーシャルに、商品の説明をほとんどせずに変わったフレーズだけが耳に残り、何度もなんどもお茶の間に流れるうちについつい口ずさんじゃう。
ユーザーはコマーシャルで刷り込まれて、購買意欲に繋がる。
モナリザも何度もなんども刷り込まれ、大人にも子どもにも知れ渡る。決してオリジナルを見たことない人達ですらモナリザを知っています。
SNSなどを利用したビジネスの成功をモデルにして、今後、美術館が所有する作品の画像はインターネット経由で使用フリーになると思います。
美術館の所有する作品を拡散することで、美術館の価値を高め、オリジナル作品の価値を高めるはずです。
オランダのアムステルダム美術館もニューヨークのメトロポリタン美術館も高精細の作品画像をダウンロード無料にしました。
試しにメトロポリタン美術館の公式サイトより、フェルメールの「水差しを持つ若い女」をダウンロードして見ました。
美術家も古いビジネススタイルにとらわれることなく、情報発信として著作物画像を高画質にしてフリーにする方が賢い方法だと私は思います。
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PROFILE
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沖縄生まれの大阪育ちの千葉県野田市在住
多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業
横浜美術大学絵画コース非常勤講師
大学四年生から芸術による教育の会で美術教室教師としてアルバイトを始め、大学卒業とともに同会に入社。
美術家として個展やグループ展など多数発表を続け、新制作協会に所属。
50歳を機に人生をリセット
・右利きを辞めて左利きとして生まれ変わる
・やりたくてやらなかったことを全てやる
52歳で新制作協会会員を退会
53歳でこれだけはやめられない一番好きなお酒をやめる
・芸術による教育を全国に広める伝道師として芸術による教育の会GMとなる
・「紙コップのインスタレーション」を各地で実施。
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