「できないこと」と「しないこと」
私たちは、よく「それはできません!」と断りますよね。
何か心理学の本だったかなあ・・どこかの記事だったかなあ・・「できないと」「しない」を混同しないようにと。
うろ覚えですが・・
自分の意思でコントロールできないものは「できない」と言っていいけど・・
自分の意思でコントロールできるものは「しない」と言ったほうがいいとのこと
多分、TAゲシュタルト療法の書籍に書いてあったのかなあ・・(めんどくさいので調べませんが)。
空を飛ぶことは「できない」
・100メートルを9秒で走ることは「できない」
・100キロの荷物を担いで歩くことは「できない」
それらの「できない」と違い、「しない」の方は・・
・プロレスラーと喧嘩は「できない」ではなく、「しない」
・任された仕事を「できない」ではなく、「しない」
・時間厳守は「できない」ではなく、「しない」
・禁煙は「できない」ではなく、「しない」
私たちは、よく「できない」という言葉を使うけど・・自分の意思でコントロールできることについては「できない」ではなく「しない」という言葉を使ったほうがいいとのことです。
そういえば、幼い子どもは「そんなのできない!」と言って甘えます。
母:「宿題を先に終わらせなさい!」
子ども:「できない」
母:「急いで準備しなさい」
子ども:「できない」
子どもも、本当は「できない」ではなく、「する」か「しない」かでいうと「しない」ということを自分の意思で選んだわけです。
「できない」という言葉を使った意味は、「甘え」です。
自分の意思ではない。私にはそれをする能力がないから、「お母さんさんがやって!」「お母さんが手伝って!」「やらない私を認めて!」と甘えているわけです。
そんな子どもに対して、「できない」じゃなく「しない」でしょ!と厳しく叱る親はいないでしょう。
でも・・
「あなたは先に宿題ができない人ね。」とか
「あなたは急いで準備のできない人ね。」と親が言ってしまうのはどうかと思います。
「できない人」=「そういう能力のない人」とレッテルを貼ってしまいます。
子どもの自立心は遅れてしまいます。
そういう時は、「今はしないのね!」と言ってあげてはどうでしょうか。
私が禁酒を破って飲んでしまったのも、「俺は禁酒のできない意思の弱いやつなんだ」ともし言ってしまえば、それは「甘え」になります。
でも、「今日は禁酒をしない」と言えば、自分の意思で飲んだということになり、自己責任が生じます。
「大人になる」ってことは、「できない」と「しない」をはっきりさせることかもしれないですね。
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PROFILE
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沖縄生まれの大阪育ちの千葉県野田市在住
多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業
横浜美術大学絵画コース非常勤講師
大学四年生から芸術による教育の会で美術教室教師としてアルバイトを始め、大学卒業とともに同会に入社。
美術家として個展やグループ展など多数発表を続け、新制作協会に所属。
50歳を機に人生をリセット
・右利きを辞めて左利きとして生まれ変わる
・やりたくてやらなかったことを全てやる
52歳で新制作協会会員を退会
53歳でこれだけはやめられない一番好きなお酒をやめる
・芸術による教育を全国に広める伝道師として芸術による教育の会GMとなる
・「紙コップのインスタレーション」を各地で実施。
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