63年の歴史のある会ですが、本会を多くの先生達や生徒達を抱える器に例えると・・伝統工芸の陶磁器で出来た器ではありません。
まず、歴史はあるのですがまだまだブランド力がありません。
◯◯焼とか◯◯流とか◯◯派のようなブランド力がないのです。
名工が作った器には、それにふさわしいものが似合います。
私たちは、そんな堅苦しい器に納まるような人たちではありません。
あまりにも個性豊かでデコボコしているので、そんな固い器には納まらないのです。
私たち美術家が個性を壊さずに生き生きと一つの器に入れる場合は、コンビニのレジ袋じゃないと納まりません。
あまりにも性格が尖っている人はレジ袋を破いてしまいます。
でも・・それくらいの器が本会にはちょうどいいのです。
器がしっかりしていると見た目はカッコいいのでしょうが、意外ともろいですよね。
固い!柔軟さがない!だから・・・ハプニングに弱い。変化に弱いんです。
コンビニ袋と比べていろんなものを入れられないでしょ。落とすと割れるんです。
だから、本会は伝統工芸品のような上品な器よりも、コンビニのレジ袋がお似合いなんです。
美術教室にも個性豊かな生徒たちがたくさん来ています。
先生が、「こうあるべきだ」という固い器だと、子ども達は窮屈で退屈で生き生きした活動ができません。
子ども達がやんちゃで手に負えない場合は、力づくで抑え込んだり、「あなたのようなやんちゃな子どもはこの器には入りません!」と自分の形を守のではなく・・先生の心が傷つくくらいがちょうどいいのです。
やりすぎると先生も困るのです。先生の心も傷つくのです。
それが最も大切な教育の一つです。
とはいえ・・
ベテランになると、ビニール袋じゃあ貫禄がつきません。
ベテランはビニール袋のままじゃあ、保護者が不安になります。
ベテランなりに成長しなきゃいけません。
だからと言って、「こうあるべきだ」と自分のやりやすい教室づくりをするということではありません。自分のやりやすいイメージでベテランにふさわしい器を作るというのではありません。
子ども達の個性をもっと活かしながら、子ども達にも保護者にも安全で安心な器にならなきゃね。
私は、風呂敷をお勧めします。
風呂敷は、器でもありますが下敷きとして広げることができます。
過保護になりすぎないように、時には風呂敷を広げて子ども達の心を外に向かって解放しましょう。
芸術による教育の会は63年。
芸術による教育の会は、個性豊かな社員が安心安全で働けるような社会に誇れる風呂敷になります。
いつでもたたんで逃げられるという意味じゃないですから、安心してくださいね。(笑)
100年は続けます!!
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PROFILE
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沖縄生まれの大阪育ちの千葉県野田市在住
多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業
横浜美術大学絵画コース非常勤講師
大学四年生から芸術による教育の会で美術教室教師としてアルバイトを始め、大学卒業とともに同会に入社。
美術家として個展やグループ展など多数発表を続け、新制作協会に所属。
50歳を機に人生をリセット
・右利きを辞めて左利きとして生まれ変わる
・やりたくてやらなかったことを全てやる
52歳で新制作協会会員を退会
53歳でこれだけはやめられない一番好きなお酒をやめる
・芸術による教育を全国に広める伝道師として芸術による教育の会GMとなる
・「紙コップのインスタレーション」を各地で実施。
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