まさか!「間違えて食べちゃいました。」

今日のレッスン中に、小1のEくんからプレゼントをもらいましたよ!

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ビールとおつまみです。

ご覧の通り、ビールとおつまみです。

この子はインスピレーションがすごくて・・

屋嘉部先生→ビール好き→何で作る?→う〜ん・・手持ちには折り紙しかない→おお!折り紙を輪っかにしてグラスに入ったビールに見たてよう!

→ビールといえば・・→黄色い折り紙かな?→「泡」は?→ 白 →「しろ・しろ・しろ」無い!

→そうだ!折り紙の裏を使おう!

→ 折り紙の裏?そうか!黄色い折り紙を少しだけ折り曲げればいいんだ!

→ 俺って天才!(って思ったかはわかりませんが・・)

おそらくこんな流れのひらめきの連続で発想して行ったんだと思います。

→ビールといえば・・つまみでしょ!

ってことで、おつまみも作ってくれました。

この日のレッスンは、今年度用の「連絡帳作り」です。

ですから、この「ビールとおつまみ」はE君にとってのオプションです。

連絡帳には「今年の夢(目標)」を書く項目があります。

E君の「今年の夢(目標)」には、「やかべせんせいのゆめをかなえること」と書いてありました。

みなさんお気付きの通り、Eくんは小学一年生にしてすでに人生を生き抜くための本当の賢さを手に入れています。

アートは、表現することですが・・

あるものを別の媒体を使ってどのようなものに置き換えるか(例えるか)が重要なポイントです。

本物のビールとおつまみで屋嘉部先生をハッピーにすることはできないが・・折り紙という媒体を使って、バーチャルな「ビールとおつまみ」に置き換え、屋嘉部先生を笑顔にする。まさにアートですね。

そして、「言葉」という媒体をつかって、「自分自身の今年の夢」を「先生の夢を叶えることこそが夢」と置き換えたわけです。

私は、高校一年生の時に美術部の部室にあるアート雑誌に印刷された千円札を切り抜いて本物そっくりの偽千円札を作り、顧問の藤井先生の机にそっと置きました。

藤井先生がいつものように部屋に入り机の千円札に気づきました。

藤井先生「誰や!こんなとこに千円札置いたやつは?」

私「先生、裏見てみ!」

藤井先生「・・・・・」

藤井先生「お前!あの本を切ったんか!!!」

美術部員なら知っていて当然なんでしょうが・・・

入部したての私には知るすべもありませんでした。

その千円札とは、赤瀬川原平のあの「千円札裁判」事件(赤瀬川原平が千円札を模した作品を発表し、それが法に抵触するかどうかが争われた裁判。)の作品だったんです。

今、あの本はいくらで売れるんでしょうねえ?

私は30分藤井先生からこっぴどく叱られました。

というか・・正確にはアートについての貴重なレクチャーを受けたのです。

それから19年後、藤井先生は私の結婚式にわざわざ京都から東京まで上京してくださいました。

そして、主賓のスピーチであろうことか・・私の悪事の数々をみんなに披露したのです。

もちろん、赤瀬川原平の千円札を切り取ってイタズラしたこともお話しされ、最後に・・・

「屋嘉部は、あのイタズラで本当のアートに目覚めたと思う」とおっしゃいました。

あの時の感動と感謝は今でも忘れません。

私は、あの雑誌に印刷された千円札を見て・・「これを切り取って、本物そっくりに色付けをして・・先生の机の上に置いて置いたら・・」

→先生が「なんだろう?誰が何のために置いたんだろう?」と思う→手に取ってみる。

→手触りが何か変だと気づく→裏をひっくり返してみる→何と・・裏は白紙

→先生がびっくり仰天!偽札だと気づく!

→「誰だ!こんな本物そっくりに色付けした天才は?」と感動する。

→「はい!僕です!」と名乗り出る。

→「屋嘉部!やっぱり君は天才だ!」となる。

全くもってその通りにはなりませんでしたが・・アートとしては十分な置き換え(例え)ができたからこそ、わざわざ主賓の挨拶に来て一言文句が言いたかったのだと思います。

藤井先生、改めましてありがとうございます。

子ども達は、イタズラを通してアートセンスを磨くことがよくあります。

まんまと騙された大人の悔しそうな顔を見て、「してやったり」と大喜びです。

そういえば、そのレッスンに出かける前のスカイプで会議中におバカな事件がありました。

小腹が空いたので、テーブルの上のスナック菓子を鷲掴みし、一袋ずつスナック菓子を開けて食べながら会議をしていました。

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そうなんです!

この中の一つはスナック菓子ではなかったのです!

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私は会議に集中していたこともあり、袋に書かれている「石鹸」という文字に全く気づきませんでした。

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そして、がぶりとかじると・・

思いの外に硬い!

口の中を通って石鹸の香り(香りというより異臭ですね)がぷわーんと鼻につきました。

会議そっちのけで、慌てて立ち上がり口をゆすぎに行きましたが・・

しばらくの間、口の中は石鹸臭が充満していました。

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石鹸には歯型が残りました。

帰宅後に、「お菓子と一緒に石鹸を置いて置くなんてイタズラにもほどがある」と

そのことを家族に話すと、それはみんな大笑い!

でも、下の娘は怒っています。

それもそのはず、その石鹸は娘の親友からのプレゼントだったのです。

この石鹸を作った会社の皆様!

ダメですよおー。

こんな紛らわしい美味しそうな石鹸作っちゃあ(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

アートですら、鑑賞者の安全の上で成り立つものです。

食品に見間違いそうならなおさらですよ。

たぶん、私の不注意の方が問題なんですが・・・


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PROFILE

屋嘉部 正人
屋嘉部 正人芸術による教育の会GM
沖縄生まれの大阪育ちの千葉県野田市在住
多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業
横浜美術大学絵画コース非常勤講師

大学四年生から芸術による教育の会で美術教室教師としてアルバイトを始め、大学卒業とともに同会に入社。

美術家として個展やグループ展など多数発表を続け、新制作協会に所属。

50歳を機に人生をリセット
・右利きを辞めて左利きとして生まれ変わる
・やりたくてやらなかったことを全てやる
52歳で新制作協会会員を退会
53歳でこれだけはやめられない一番好きなお酒をやめる
・芸術による教育を全国に広める伝道師として芸術による教育の会GMとなる
・「紙コップのインスタレーション」を各地で実施。