東京都美術館ギャラリーAにて、2017年5月3日(水)〜5月10日(水)まで「第一回 現代造形表現作家フォーラム展」が開催されました。
私は今回は自身の絵画作品ではなく、「紙コップのインスタレーション2017vol.02」として、紙コップ約6000個をインスタレーション作品として展示しました。
5月3日、朝から設置を始めました。
全くノープランでの展示開始です。
私のテーマは「Rerationship through Art (アートを通しての関わり)」です。
他のアーチストの作品との関わりもテーマの一つです。
だから、他の作品と初対面し、各々作品のある場から生じるオーラを感じながらカップを設置していきました。
13時には、私を除いて全てのアーチストが設置を終えました。
私は、それらの作品からのパワーを全身で感じながら設置を続けました。
私からのアプローチはこの程度まで。
続きは、来場者の人たちとの「関わり」となります。
完成度が高く付け入る隙がないと、来場者は作品からのパワーに押されてしまい手を出そうとしません。
ほんの少し、何かが足りないくらいで放っておくと・・来場者は完結させたい気持ちになります。(ちょっと足りないモヤモヤ感で子どもを伸ばす)
来場者の方も、ご自身で完結させるのは責任が重いようでした。
次に続くような残し方をしてくださいました。
ご家族でご参加くださる方々もたくさんいらっしゃいました。
新しい出会いがあるごとに、紙コップが織りなす景色は変化し続けます。
私は二日目に頭痛と発熱、関節痛と筋肉痛に襲われ、会場に行けませんでした。
「インフルエンザかも?」と心配になりましたが・・1日休むと翌日は完全復活!
もしもの予防のために、マスクをしてウィルスを撒き散らさないように展示会場に出かけました。
私が休んでいる間に、たくさんのご来場者がこのような景色を作ってくださいました。
人と人が直接関われなくとも、作品を通して関わりを持てるのが美術の楽しいところです。
「紙コップのインスタレーション」への参加が2度目3度目の人もたくさんいらっしゃいました。
そういう方は、以前ご自分が描いた紙コップを探すことに夢中になります。
6000個以上の紙コップから、「あの時の私」と再会したいのです。
3日目、感動の奇跡が起こりました。
親子でお越しくださいましたSさん。
「私のカップ見つけて!」
自分の紙コップが見つからずにちょっと悲しい気持ちの娘さん。
お母さんは娘さんのために必死で探します。
なんと!偶然にも、お母さんと娘さんのカップは隣に並んで飾られていたのです。
全てのカップが色々な場所に移動するたびにシャッフルされます。
3000個以上の中で親子が隣に並ぶ確率ってどれくらいなんでしょうか?
どなたか教えてください。
美術館での展示は外国の方も多く、アートのコミュニケーションの素晴らしさを全身で感じます。
今回会話できた外国の方々は、香港(中国)、シンガポール、USA、ベネズエラ、イタリア、オーストラリア、オランダ、北京(中国)、タイから日本に観光にいらした方々でした。
ご来場いただきましたみなさま、ありがとうございました。
6月3日は、皆さんが描いてくれたカップを持って沖縄で「紙コップのインスタレーション」を行います。
沖縄の皆様、一緒に楽しみましょう!
追記です。
ご参加くださった方から素敵な写真を頂きました。
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PROFILE
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沖縄生まれの大阪育ちの千葉県野田市在住
多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業
横浜美術大学絵画コース非常勤講師
大学四年生から芸術による教育の会で美術教室教師としてアルバイトを始め、大学卒業とともに同会に入社。
美術家として個展やグループ展など多数発表を続け、新制作協会に所属。
50歳を機に人生をリセット
・右利きを辞めて左利きとして生まれ変わる
・やりたくてやらなかったことを全てやる
52歳で新制作協会会員を退会
53歳でこれだけはやめられない一番好きなお酒をやめる
・芸術による教育を全国に広める伝道師として芸術による教育の会GMとなる
・「紙コップのインスタレーション」を各地で実施。
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