生徒一人一人、その日の体調が違います。
学校でとっても嬉しいことがあったかもしれません。または、嫌なことがあったかもしれません。
レッスンに来る前にも、お母さんとの間で色々あったかもしれません。
「友達と遊びたいなあ・・、美術教室に、今日は行きたくないなあ・・」という気持ちかもしれません。
子供達一人一人の今日の調子をつかむためには、レッスン開始前の様子をよく観察します。
そして、一人一人に軽く声かけをします。
「元気?」と聞くと・・
子ども達は、「元気!」とか「疲れた」とか、答えやすい返事だけで終わってしまいます。
私は、「今日はどう?」と、とても曖昧な質問をします。
すると、話したくてしょうがない話題を持っている子どもは、「きいて!きいて!」と私の腕を抱えてずっとしゃべっています。
また一方では、その質問に答えにくい子どももいます。
「どう?」という曖昧な質問に、なんと答えたら良いのか・・??
不意をつかれた子どもは、苦し紛れに普段は話さないようなことを、ぽろっと口にすることがあります。
「そんな、嫌なことがあったんだね。それなのに、今日もよく来てくれたね。ありがとう。」
私は、その子のその問題を解決しようとはしません。
その子は、私に解決を求めているのではないからです。
「どう?」と聞かれて、素直にその出来事と今の感情を話しただけです。
その子の話をよく聴いて、うなずき共感するだけで十分だと思っています。
「たすけて」とも「どうしたらいい?」とも相談されていないのですから。
そこで、私が余計なアドバイスをしようものなら、その子は二度と面倒になりそうなことは打ち明けなくなるでしょう。
きっと、その子にとってのその問題は今解決するものではなく、一度心の中にしまっておく時間が必要なんだと思います。
そして、その問題は時間が解決するかもしれないし、自分でなんとかするかもしれないし、どうにも堪らず大人に相談するかもしれません。
その時までは、なんとか心の中に留めておけると思ったのでしょう。
「そんなあなたを私は首を長くして待っていましたよ!」
「そんなあなたに、心地よい居場所がここにありますよ!」
子供達一人一人の今日の気持ちをしっかり受け止め、「そのまんまのあなたと素敵な時間を過ごしたい」という気持ちを伝えましょう!
「きょうも、この時間を楽しみに来てくれて本当にありがとう!」
レッスン前のあいさつは、子供達との信頼関係を厚くするためにとても貴重な時間です。
↓下の4つのバナーのいくつかポッチっとクリックお願いします。みなさまの応援により、ルーティンワークが苦手な私でも続けていけるモチベーションになります。
FC2 Blog Ranking
PROFILE
-
沖縄生まれの大阪育ちの千葉県野田市在住
多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業
横浜美術大学絵画コース非常勤講師
大学四年生から芸術による教育の会で美術教室教師としてアルバイトを始め、大学卒業とともに同会に入社。
美術家として個展やグループ展など多数発表を続け、新制作協会に所属。
50歳を機に人生をリセット
・右利きを辞めて左利きとして生まれ変わる
・やりたくてやらなかったことを全てやる
52歳で新制作協会会員を退会
53歳でこれだけはやめられない一番好きなお酒をやめる
・芸術による教育を全国に広める伝道師として芸術による教育の会GMとなる
・「紙コップのインスタレーション」を各地で実施。
最新の投稿
- GMから2020年12月25日サンタが社宅にやってきた!
- GMから2020年10月13日このコロナ禍を振り返り生徒の皆様とその保護者の皆様へお礼を申し上げます
- GMから2020年8月26日「打たれる杭こそ、本物の価値ある杭」
- イベント2020年5月3日自宅で過ごすどこでもアートなゴールデンウィーク