子どもの制作は過程がなにより大切、実感しました。

初めまして!つぶつぶ先生です。
橋本円(はしもとつぶら)と申します。埼玉東京の教室を担当しています。
ブログ投稿は初めてです。どうぞよろしくおねがいします(^^)

先日のレッスンで、年少女の子の制作がとても興味深かったので紹介します。

子どもは絵で日常を表現します。小さいお子さんの制作では、結果より過程がなにより大切と言われています。成長過程において子どもはこんな風に絵を描くのか〜と新たな発見がありました。紹介します。

この春から美術教室に通い始めた年少女の子Kちゃん。とっても絵や制作が好きです。園の先生とお家の方から几帳面な性格なのですよ〜と教えていただきました。園に飾ってあるお制作の貼り絵、おりがみが枠の中に収まってきちっと貼ってありました。確かに制作もきっちりしてる、Kちゃんの性格をしっかり表現しています 😳

今日のレッスン内容は、スクイグル遊び。
大きな絵でコミュニケーションをとりながら絵を描こうというテーマでした。

先生がにょろにょろ〜と画面に線を書き、子どもがその線や形から発想して加筆していきます。先生が描いたり、子どもが描いたり共作です。
女の子がおさんぽしていますトコトコ、お友達のヘビさんがやってきましたニョロニョロ、赤ちゃんヘビも来ましたニョロニョロ。Kちゃんのお家には赤ちゃんがいるから、お母さんと自分と赤ちゃんを表現しているのかな?なんて思いながら一緒に制作を続けていると・・・

Kちゃん完成作品

Kちゃん完成作品

お腹が空いたからペロペロキャンディーおいしいね。みんなの分も作りましょう。3本描いてくれました。りんごもおいしいおいしい。葉っぱ付きの赤いりんごも3つ。

ノリノリになりながら次はお弁当、四角い形にブロッコリーとレモンとご飯(おかずブロッコリーとレモンだけ?かわいい〜笑)おフタも閉めますぬりぬり・・!
あれあれ?お弁当見えなくなっちゃいました。紫色で塗りつぶすKちゃん。

紫色の四角いものは?

紫色の四角いものは?

先生:「Kちゃん、お弁当のおフタを閉めるの?」
Kちゃん:「うん、おフタないと落っこちちゃうから(^^)落っこちないように♪」
赤ちゃんヘビさんにピンクのお弁当、大きなヘビさん用に黒いお弁当。
さすが几帳面なKちゃん、フタがないと落っこちちゃうからみんなの分もフタをしてくれたのですね。なんだか感動してしまいました。

蓋を閉める前のお弁当の様子

蓋を閉める前のお弁当の様子

黒く塗りつぶしている様子

黒く塗りつぶしている様子、シャッターチャンス!撮れてよかった。

その後、お弁当がとても楽しかったようで、お父様と一緒に折り紙でお弁当も作ってくれました。お父様も几帳面でKちゃんとよく似てらっしゃるそうです。でも、お父様曰く「娘のほうが更に几帳面かもしれません」とのこと 😆

立体お弁当

ちなみに赤いのはりんご、梅干しではありません(^^)聞いたら教えてくれました。聞くのって大事だな〜。

子どもの制作は、出来上がった作品だけを見ると、何を描いているのかよくわからないことがあります。だからこそ絵について語ってもらうのがとても大切です。
Kちゃんは絵についてニコニコしながらお話してくれます。
「ブロッコリーとご飯とレモンの入っているお弁当よ♪」
途端にお弁当箱に見えてきて、うっすら透けている中身を想像することができます。
絵は聞いて(聴いて)育てることが大切です。お話を聞くと、子どもの作品が数倍素晴らしく見えてきます。

絵に関心を持って、「どんな絵を描いたのかな?何が楽しかったのかな?」その子の気持ちに共感しながら絵を聞いて育てていきたいです。

完成作品の解説

※完成作品の解説

この3人(匹?)にそれぞれ描いてくれています。番号を振ってみました。

ピンク:ペロペロキャンディ
黄色:葉っぱ付きりんご
:お弁当
:ねこちゃん!

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PROFILE

つぶつぶ先生
つぶつぶ先生
橋本円(はしもとつぶら)つぶつぶ先生です。
静岡県出身:40代
美術教室の先生として20年以上経ちました。武蔵野美術大学短期大学部(があったころ)美術科卒です。大学サークルアトリエちびくろのOGです(^^)
同郷の友人がすごく楽しそう活動しているのに魅かれてサークルに入りました。自分の思い出作りとして参加させてもらいましたが、子どもって面白い!そして、一緒に楽しむことを教えてもらいました。そのまま子どもと活動することの楽しさをもっと追求したくなり、現在も活動を続けているのかなと思います。
芸術による教育の会で子どもの指導を続ける中で、アート活動は子どもにとって大切な教育であると真剣に考えるようになりました。自分の子どもの育児においても、芸術による教育の会の理念は素晴らしく、仕事をする中で得た知識がとても役に立っていると感じています。アート活動が子どもにどんな影響がありどのように大切なものなのかを、子どもに関わるすべての大人に伝えていく使命があると思っています。