お母さんや幼稚園の先生方より「体の描かせ方を教えてほしいのですが‥」というご相談を受けることがあります。
子どもの発達の段階で、顔から手足が出ている絵を書く時期があります。
頭足人と言います。
「子どもの絵の発達段階は、急がず見守る方が良いですよ!オムツと一緒で個人差はあるけれど自然に次の段階に行きますので安心してください。」
と 伝えると簡単なのですが、それでは質問をしたお母さんの不安を取り除くことはできません。
先生としても先生としての絵の指導の方法を教えてほしいわけですから、納得はいきません。
そこで、「教える」という気持ちを捨てて「気づく」というスタンスからアプローチしてみることをお勧めしています。
頭足人を描く時期の子どもにとって、体は興味がないから描かないわけです。
描きたいことを描きたいように描いています。
興味がないことを無理やり教えられても、楽しさがしぼんでしまいます。
例えば「この子は はだかんぼ なの??寒そうだね‥」などと伝えると‥「ギャハハは〜!!」(そんなわけないでしょ!!)と言わんばかりに大受けしてくれる子もいます。
服は毎日着るものですから、どうやら体への認識とは理解が違うようです。
女の子は可愛い服を着たがります。
男の子だって寒いのは嫌です。
体そのものには興味がなくても、服を着せたいという優しい気持ちは素直にわきあがります。
実際に頭足人に洋服を着せる子ことから次の段階に進む子は多いのです。
裸の人を描いてから洋服を着せるという書き方をする子もいます。
「はだかじゃないよ~!!!」と言いながら洋服を着せてくれたら‥
伝えてほしいまほうの言葉があります。
「ありがとう!これでこの子は風邪ひかないね!!(ニコリ)」
心によりそう言葉が、優しい心とチャレンジする心を育てます。
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