どこにいてもネットを通じて美術が学べる「どこでもアートきっず」と、東京・神奈川・埼玉・千葉で美術教室を運営している「芸術による教育の会」ブログ担当です。
今日は沢山の先生の中から、埼玉県草加市にあるかおり美術教室の大迫先生にインタビューをしたいと思います!
自身も大学院で絵画を学んでいる大迫先生は、子供たちと接する時にどんなことを心掛けているのでしょうか?
良い絵の定義がないから本当に「いい作品」に出会うことが出来る
インタビュアー(以下:イ):今日はよろしくお願いします。
大迫先生はこの教室で働くようになってからどれくらい経つのですか?働き始めるキッカケから教えてください。
大迫:去年の夏くらいからこの教室で働いているので、今半年くらいになります。
この教室の事を知ったのは、大学の先輩が働いていて紹介を受けたことがきっかけでした。
自分自身子供たちと接する事が好きなので、チャレンジしてみようと思ったんです。
イ:芸術による教育の会の考え方や理念に触れて、どう感じましたか?
大迫:それは目からウロコでした!
大学院に至るまで決められたカリキュラムに沿うことを良しとされる教育を受けきたので、自由に想像力を伸ばすことを大事にしているこの教室での子供たちの作品には素直に感動を覚えます。
そういう新しい発見がこの教室に来る楽しみなんです。
イ:自由な作品とはどんなところに現れるのですか?
大迫:そうですね…、学校教育では絵の中に文字を書くという発想はあまり無かったりしますし、鉛筆だけで余白が沢山余っているという作品だと「どうしてもっと描かないの?」と言われたり、「良い絵」の定義がガチガチに固められている感じがあって、ここにはそれがないんです。
だからこそ素晴らしい作品が沢山できるんだなと感じました。
子供たちは全員1人のアーティスト
イ:子供たちと接するときには、どのようなことを心掛けていますか?
大迫:最近は先生だと思われないようにしたいなと考えています。
私自身がここの教室に来るまでは教員試験を受けたり、教育現場に携わる美術の先生になろうとしていたのですが、
でも先生と生徒という立場ではなく、今の私は子供たちを同じ一人のアーティストとして全員見ているので、対等な存在でありたいというのが本音です。
とはいえ子供たちに「先生は友達になりたいんだよ」と言っても、「それは無理!」って返されてしまうんですけどね(笑)。
イ:どうして同じ目線に立ちたいと思ったのでしょうか?
大迫:そういえばどうしてでしょうね?あまり考えたことがなかったですね!
ここが学校の教育現場でないからではないでしょうか。
学校教育を否定するわけではなく、学校教育があった上でそこではできないところをサポートする補助の役割をするのが習い事だと思っているので、美術教室は一人ひとりに寄り添う憩いの場にしたいと考えています。
イ:では美術教室の子どもたちに、どんなことを学んでいってほしいと思いますか?
大迫:美術を心から楽しんでもらえることが1番ですが、そこから楽しみを見つけてもらいたいです。
ここで色々やってみて「違うな」と思ったらそれは良いことであって、繰り返しながら自分の生きていく上での楽しみのようなものを発見してもらえたら嬉しいですね。
その子の才能を見逃さない
イ:ここで働いていて印象に残っている出来事はありますか?
大迫:抽象的な油絵の才能がすごくある子がいて、私も敵わないなと思うほど素敵な作品を描く子なのですが、
その子がポツリと、「今日学校の先生に君の絵はどう評価していいのか分からないって言われた」って言ったんです。それで通知表では3をつけられてしまったと。
それがあまりにもショックで。
その子がもし学校の教育現場しか知らなかったら、もしかしたら「あなたには才能がある」と言ってくれる人がいなかったかもしれない。
本人はその後ケロっとしていましたが、そこで強く感じたのは
だからこそ、ここでしっかり一人ひとりの良さを伝えなければいけないということです。
私自身まだ入って半年ですから、この会の理念を完全に理解できているわけではないと思いますが、
ゆくゆくは保護者様とも向き合って、生徒さんの良さをどう伸ばしてあげられるかしっかりサポートできるようになりたいですし、絵の見方についても子供たちと一緒に学び続けていきたいと考えています。
大迫先生、ありがとうございました!
子供たちの才能を見逃さず、凝らした工夫や作品のいいところを見つけて褒めてくれる。
それが芸術による教育の会の美術教室です。
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