子どもに絵の描き方を教える・形の捉え方について

こんにちは つぶつぶ先生です。

幼稚園で年中クラス(4歳児)の先生からご質問をいただきました。皆さんにもお伝えたいな~ということでブロクに書いてみます。

私は幼稚園や保育園の授業で絵画造形指導(正課指導)も行っています。

幼児教育の現場では様々な理由で決まった絵や作品を作らせることがあります。春は子供の日・母の日・父の日・時の記念日・虫歯予防デー「お制作」が目白押しです。季節感や行事を伝える目的で制作が行われています。

新学期で新しいクラスとなり、お子さんの様子も詳しくわからない中で制作が苦手なお子さんにどのような指導をしたら良いか迷っているとご相談いただきました。

美術教室の理念から考えると幼児期に絵を教えることはしたくないのですが、描けるようになることで、子どもも親も園の先生も嬉しい、みんなが安心し自信を持てる場面があると思います。描き方描かせ方のコツを解説したいと思います。

●例えば、うさぎの絵を描くとして、どのように描きますか?

顔と長い耳があればうさぎに見えますね。特徴を捉えるのは簡単そうです。

女の子はうさぎが大好きです。身の回りにうさぎのイラストは溢れていると思います。うさぎを描きたいと思う子も多いです。(絵は好みが出ます。大好きなものを描きたいのは素直な欲求です)

では、描いてみましょう。

☆ぱっと思い浮かぶのはミッフィーちゃん。

実は、このタイプのうさぎはうまく描くのが難しいのです。

★続いて名もなきうさぎちゃん

これならOK描きやすいです。

違いがわかりますか?違いをわかりやすく表現しています。

☆ミッフィー

【一筆書きで曲線を使い描かれている】

★うさぎちゃん

【丸を基本とし、3つのパーツで構成しながら描かれている】

これがポイントです。

ミッフィーちゃんの図を真似して一筆書きで描いてみてください。

左右の耳と顔のバランスを整えるのがすごく難しいです。

☆これなら描ける!
うさぎちゃんの描き方1・2・3・4

形を描くときに意識するのは、簡単な形のパーツ○を基本に組み合わせて形を作ること。丸の大小で他にも描くことができます。

4、5歳向けでしたら、○△□の組み合わせで構成します。

【例】クマ バス

描くときに全体を捉えるのではなく、部分に分けて考えさせると子どもにも伝わりやすいです。

大人でも同じです。絵が苦手と思われている方はこの描きかたで是非試してみてください。

※絵描き歌を子どもに教えるのはおすすめしません。
子どもの絵を形にしているのではなく、機械的に描く大人の遊びです。言葉(文字や数字)や線を意識するのが難しい幼児期ではなく小学生高学年以上の遊びとしてなら良いと思います。

子どもへのカリキュラムになっています。

○△□からの発想 定番課題です。
芸術による教育の会では子どもの特性を大切にしながら発想力を育てます。

☆☆☆

ご質問いただいた園の先生は、子どもに絵を教えることに対して慎重に考えてくださっており、だからこそこのようなご質問をいただけたのだと思います。
芸術による教育の会の理念が伝わって本当に嬉しいです!

☆☆☆

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PROFILE

つぶつぶ先生
つぶつぶ先生
橋本円(はしもとつぶら)つぶつぶ先生です。
静岡県出身:40代
美術教室の先生として20年以上経ちました。武蔵野美術大学短期大学部(があったころ)美術科卒です。大学サークルアトリエちびくろのOGです(^^)
同郷の友人がすごく楽しそう活動しているのに魅かれてサークルに入りました。自分の思い出作りとして参加させてもらいましたが、子どもって面白い!そして、一緒に楽しむことを教えてもらいました。そのまま子どもと活動することの楽しさをもっと追求したくなり、現在も活動を続けているのかなと思います。
芸術による教育の会で子どもの指導を続ける中で、アート活動は子どもにとって大切な教育であると真剣に考えるようになりました。自分の子どもの育児においても、芸術による教育の会の理念は素晴らしく、仕事をする中で得た知識がとても役に立っていると感じています。アート活動が子どもにどんな影響がありどのように大切なものなのかを、子どもに関わるすべての大人に伝えていく使命があると思っています。