2018年12月8日(土)、9(日)
鴻巣アートの森にて、パーカッショニストの永井朋生さんによる『森の音楽会』を開催致しました。
永井さんは自作した楽器や、世界各地で出会った素材から音を見つけ、ソロのパフォーマンスや楽曲提供を行っているアーティストです。
木や鉄、プロパンガス管や石などありとあらゆる素材が、永井さんの手にかかると美しい音を奏でる楽器になっていきます。
8日はアートの森の近隣の方々をお招きし、夕暮れの古民家で演奏を聴きました。
徐々に夜が満ちてくる部屋の中に、
ひんやり澄んだ音や、やわらかく くぐもった音、ザラりと肌に触れるような音など、
様々な音色が揺れて膨らみ、身体の中を通り過ぎてゆくような 時間でした。
9日は美術教室の生徒さんと保護者様のご希望者を抽選でお招きしました。
まずは楽器作り。
森へ竹を切りに行ったり木の実を拾ったり、楽器に使えそうな材料を揃えます。
大きな笹の枝を抱え、「インテリアにする!」と嬉しそうに揺らしながら戻ってくる子もいました。
短く切った竹の中に木の実をぎっしり詰めて、マラカスのように音を鳴らしてみたり
輪切りにした竹を並べ、ドラムセットのようにしてポンポン叩いたり
細長く割った竹をいくつも並べてくくりつけ木琴のようにして、不思議な音階を奏でてみたり
想像していたような音が 出たり出なかったり、音楽とは まさに素材とのコミュニケーション!
子どもたちも大人も、まるで音に遊んでもらっているようでした。
古民家の中で採れたてオレンジジュースを絞る たくみ先生。
とっても甘酸っぱくてみずみずしくて美味しかった〜〜〜!
それぞれ作った楽器を持ち、いよいよ永井さんとのセッションタイム。
永井さんのジェスチャーに合わせ、思い切り音を出したり、そぉっと叩いたり。
ぴたっと音が静まる瞬間も感動でした。
最後は、大きな熊手のような葉を揺らしながら始まった永井さんの演奏。
自然が奏でる 温かいような懐かしい記憶を擦るような響きは、
子どもたちや かつて子どもだった大人たちの心にも 心地よく沁み渡っていくようでした。
鴻巣アートの森では、今後も様々なイベントを企画していきます!
また、森でお会いしましょう!
永井朋生さんプロフィール