『みんなと同じじゃなくていい。違うからこそ、おもしろい。』


このたび、芸術による教育の会の代表取締役社長に就任いたしました、屋嘉部正人です。
私は美術大学を卒業して以来、長い間、子どもたちと一緒に絵を描き、ものをつくり、この「芸術による教育」という仕事に携わってきました。
振り返ってみると、ずいぶんたくさんの子どもたちに出会いました。
絵を描くのが大好きな子。
「何を描いたらいいかわからない」と、真っ白な画用紙の前で固まってしまう子。
絵の具を混ぜすぎて、全部茶色になってしまう子。
せっかく完成しかけた作品を、突然ぜんぶ塗りつぶしてしまう子。
でも、不思議なことに、そのどれもが、その子にとって必要な時間なのです。
私たち大人は、つい子どもに「正解」を教えたくなります。
でも、アートには正解がありません。
赤い太陽でもいい。
青いリンゴでもいい。
途中で気が変わってもいい。
失敗したと思ったところから、もっと面白いものが生まれることだってあります。
自分で考え、自分で選び、自分でやってみる。
そして、
「あ、これでいいんだ」
と思える。
私は、この小さな経験の積み重ねが、やがてその子が人生を歩いていくときの、大きな力になると考えています。
芸術による教育の会は、1954年の創立以来、70年以上にわたり、美術を上手にすることだけを目的とせず、芸術を通して子どもたちの「生きる力」を育てることを大切にしてきました。
この考えは、これからの時代、ますます重要になると思っています。
子どもたちが大人になる頃、私たちの社会はどうなっているでしょう。
おそらく、一人ひとりの手のひらの中に、とても優秀なAIがいる時代になっています。
知りたいことを聞けば教えてくれる。
計算もしてくれる。
文章も書いてくれる。
絵だって描いてくれる。
そんな時代に、人間には何が求められるのでしょう。
私は、「何を知っているか」以上に、「その知識を使って何をしたいのか」が問われる時代になると思っています。
何に心を動かされるのか。
何を不思議だと思うのか。
どんな未来をつくりたいのか。
そして、誰も答えを知らない問いに出会ったときに、
「じゃあ、自分で考えてみよう」
と思えること。
それこそが、人間にしかできない創造の始まりではないでしょうか。
みんなと同じでなくていい。
むしろ、みんなと違うところに、その人にしかない価値がある。
芸術による教育の会は、これからも一人ひとりの「違い」を大切にし、子どもたちが自分の感性を信じ、失敗を恐れず、何度でも試しながら、自分なりの答えをつくっていける場所でありたいと思います。
そしてもう一つ。
私たちが育てたいのは、創造性だけではありません。
自分とは違う表現を見たときに、
「それ、いいね!」
と言える人を育てたい。
自分を大切にすることと同じように、他者の違いも面白がれる人を育てたい。
世界中の人がそんなふうにお互いの違いを楽しめたなら、世界は今より少し優しく、そしてずっと面白い場所になるはずです。
70年以上、先人たちが大切に育ててきた「芸術による教育」という種を受け継ぎながら、これからの時代に必要な新しい花を咲かせていく。
それが、新しい代表としての私の仕事だと思っています。
子どもたちの未来は、まだ真っ白な画用紙です。
さて、何を描きましょう。
私は、楽しみで仕方ありません。

芸術による教育の会
代表取締役社長 屋嘉部 正人


90人を超える美術専門教師

5つの事業

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東京、神奈川、埼玉、千葉に約100教室を運営し、約3800名の在籍者がおります。豊富な美術専門講師を揃え、幅広い年齢層の指導にあたります。会社創立60周年を迎えた2014年度は、毎年行われている展覧会を東京上野の森美術館にて開催致しました。
現在、首都圏85以上の幼稚園、保育園、その他の教育機関へ美術の専門講師を派遣し、定期的な造形指導、カリキュラムのご提案、作品展のお手伝いなど、その園のニーズにお応えしております。
イベント事業 幼稚園・保育園・小中学校での授業や特別活動・企業の福利厚生、ショッピングモールなどの商業施設において幅広くアートイベントを行っています。
講座事業 70年以上にわたる指導実績に基づき、やさしい基礎から専門的なスキルが身につく、受講者の習熟度に合わせて選べる美術指導の講座を開催しています。
長年の研究結果をまとめた冊子「びじゅつのまほう」シリーズは、本会主催の講座や幼稚園、保育園などで行われている研修の資料として役立たれております。まとめ買いも可能。便利な電子書籍での販売も予定しております。
いつでもどこでも観覧可能。自分の作品をネット上に公開したり、動画でカリキュラムの閲覧もできます。
美術を専門とした大型ソーシャルネットワークサービスです。

未来に向けてのビジョン


1. 美術は子供の生活そのものです。

描く、作る、飾る、よごす、遊ぶ、話す、聞く………
このプロセスから「自分を表現する、自分を主張する」、という最も重要な「生きるために必要な力」を育みます。
この「芸術による教育」を、さらなる研究と検証により充実させ、その輪を広め、発展させます。

2. インターネットを利用した、どこでもアート美術館を設立します。

子供たちの絵を通して、日本中の子供たちがつながる巨大美術館に発展させていきます。さらにその先には、世界の子供たちと絵を通してつながりたいと念願しています。

3. インターネットを利用した、WEB美術教室を設立します。

どこでも美術教室、いつでも美術教室を実現させます。
日本中、へき地でも、過疎地も、病院でも、施設でも、美術が楽しめます。

世界の子供たちと、アートを通してつながりたい!
言葉の壁をアートで乗り越え、国、民族、宗教を超えて、さまざまな文化と接し、相互に理解を深め、アートの心で世界の平和に貢献したい。
これが、私たちの夢です。
実現させたい!!